下水道の仕組み
■ 公共下水道とは?
家庭や工場などからの下水を直接受け入れる下水道で、原則として市町村が行う事業です。このうち、みずから処理場を設置・管理するものを単独公共下水道といい、流域下水道に接続するものを流域関連公共下水道といいます。
■ 流域下水道とは?
水質保全が必要な水域において、二つ以上の市町村にわたり一体的に整備されるもので、原則として都道府県が行う効率的で経済的な下水道です。

■ 浄化センターのしくみ
下水道管渠で集められた汚水は、下水道の心臓部にあたる浄化センターに流入して、バクテリア(好気性微生物)などの働きで汚水中の物質(有機物)が分解され、さらに消毒が行われてきれいな水によみがえり河川に放流されます。
※下の施設をタップすると、説明が出てきます。
沈砂池(ちんさち)
汚水に含まれる砂分をとりのぞきます。
汚水(おすい)ポンプ
汚水を高い位置へ運びます。
最初沈殿池(さいしょちんでんち)
汚水の中の汚れを沈めて取りのぞきます。
反応(はんのう)タンク
空気を送り、活性汚泥(かっせいおでい)の中の微生物(びせいぶつ)の力で汚れを分解します。
返送汚泥(へんそうおでい)
反応タンクへ活性汚泥を戻します。
最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)
処理(しょり)のおわった活性汚泥を沈めます。
砂(すな)ろ過(か)
処理水(しょりすい)を再利用するため、砂を使ってきれいにします。
塩素混和池(えんそこんわち)
処理水(しょりすい)を塩素(えんそ)で消毒(しょうどく)します。
放流(ほうりゅう)ポンプ
処理水を流す川の水位が高くなったときに使います。
重力濃縮(じゅうりょくのうしゅく)タンク
最初沈殿池で取りのぞいた汚れを濃縮します。
機械濃縮機(きかいのうしゅくき)
あまって取りのぞいた活性汚泥を濃縮します。
汚泥脱水機(おでいだっすいき)
汚泥(おでい)の水分を取りのぞき、脱水ケーキを作ります。
汚泥焼却炉(おでいしょうきゃくろ)
脱水ケーキを燃やし、廃棄物(はいきぶつ)の量を減らします。
